TOKYO CAMPINGCAR SHOW 2016

Columnコラム

キャンピングカーショーのすすめ〜
災害時シェルターとして考える

2016/6/20
JAVA がんばろう九州復興支援キャンピングカー贈呈式 集合写真

キャンピングカーを買おうとするとき、目的のひとつとして「災害時のシェルター」を挙げる人が増えています。 日本は地震、台風など、自然災害の多い国です。いざというとき、どうしたら安全と安心を確保できるのか、個々人が考えておくことも大切です。 そんなとき、キャンピングカーはどう役立つのでしょうか?
・「とりあえず」の生活インフラがそろう
・プライバシーが保てる
・ペットと一緒に避難できる

■生活インフラ

大震災など、激甚災害では生活が根こそぎ、奪われます。居場所を奪われるのはもちろん、水や電気など、生活インフラが被害も受けます。その点、キャンピングカーはサブバッテリーや発電機などで電源を、清水タンクなどに水を。調理用の熱源などもそろっています(※すべての車種に、これらの設備が整っているわけではありません)

■プライバシー

避難所では、各人のスペースを仕切るために段ボールやテントを利用します。最低限の目隠しができている程度で、音は筒抜けですし、プライバシーが守られているとは言い難い状況です。とっさの一晩ならともかく、その状態が長期にわたると、大変なストレスになります。キャンピングカーならば、完全に自分だけのスペースとなります。目隠しも防音も格段に違います。

■ペットは大切な家族

避難所は、ペットが一緒に避難できないところがほとんどです。愛するペットと一緒にいたいがために、普通車で車中泊を続ける人も珍しくありません。しかし、そんな生活も長期間になれば健康を害する恐れもあります。キャンピングカーは小さな我が家。ペットだって一緒で問題ありません。

JAVA がんばろう九州復興支援キャンピングカー贈呈式 模様

「キャンピングカーで避難したら、公的な援助が受けられないのでは?」「自分だけよい環境で申し訳ない」という心配の声も聞かれます。従来はセキュリティーや被害把握の観点から『全員避難所へ』が基本でしたが「想定外の規模の災害で、避難所に収容しきれない場合がある」「さまざまな事情で、避難所に入れない人がいる」などの事情により避難所に入らず、自宅や車での非難を「指定避難所外避難者」として認めるようになってきました。
「自分だけが楽をして申し訳ない」。これは違います。
自分が元気でいられることで、ほかの人の手を借りずに生活ができる。場合によっては、ほかの人のお手伝いだってできる。自分が元気な分だけ、被災者対応への負担が少しでも減るなら、それは大きな意味のあることです。

キャンピングカーは、ボランティアスタッフの活動拠点として活用することもできます。ボランティアの基本は、自分の衣食住をまかなうこと。被災者用の救援物資をボランティアが使うことは許されません。そしてなにより、ボランティアスタッフが健康で、元気なければ役に立てないばかりか、現地の人たちの迷惑になりかねません。
実際、熊本の地震でも、東日本大震災でも、キャンピングカーを活動拠点にしたボランティアはたくさんいるのです。

楽しい旅のツールであるキャンピングカーは、いざというときの最強の防災グッズでもあるのです。

渡部竜生 / Tatsuo Watanabe キャンピングカージャーナリスト

キャンピングカージャーナリスト。サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。
旅のお供は猫6匹とヨメさんひとり

渡部 竜生 氏